心理学者のつぶやき コルチャック先生 学生時代に読んだ本の記憶をもうひとつ。ヤヌシュ・コルチャック(ヘンリク・ゴールドシュミット)は,ポーランドで生まれたユダヤ人である。小児科医であり,作家であり,教育者であった。1911年ごろからワルシャワに2つの孤児院を作り,子どもの自治・... 2011.03.26 心理学者のつぶやき
心理学者のつぶやき わかったつもりにならない このたびの災害を経験し,何かを語ることに慎重になった。何が語られるのを聞いても,本物だという感じがしない。言葉が現実に追いついていない。そういうときは,ただ黙するのが正しいあり方のように思えてくる。******今回の出来事が日本に与えた深い... 2011.03.25 心理学者のつぶやき
心理学者のつぶやき 社内失業 記録的な就職難といわれるが,就職したからといって安泰とはかぎらないらしい。次の本を読んで,暗い気持ちになった。増田不三雄 (2010).社内失業-企業に捨てられた正社員双葉新書社内失業とは,正社員であっても職場でまともに仕事が与えられない人... 2011.03.07 心理学者のつぶやき
心理学者のつぶやき 単数用法のthey 英文校閲に出していた論文が戻ってきた。A group to which the person believes that they belong(自分が所属していると思う集団)主語(the person)は単数なのに,次に来る代名詞が th... 2011.03.04 心理学者のつぶやき
心理学者のつぶやき みんなちがつて、みんないい Gizmodoでこんな記事を読んだ。アスペルガーの人を専門に雇うハイテク系スタートアップアスペルガーや高機能自閉症の人は,集中力や細部の検出力が常人よりも優れている。だから,ソフトウェアをテストする仕事をやってもらおうという試みだ。人の弱み... 2011.03.02 心理学者のつぶやき
心理学者のつぶやき 心理学と企業 昨日紹介した本には,興味深い統計が載っている(p. 39)。菊地 俊郎 (2010). 院生・ポスドクのための研究人生サバイバルガイド 講談社ブルーバック米国における企業等研究者の専門別構成比(2003年度)において,心理学は何と 9% に... 2011.03.01 心理学者のつぶやき
心理学者のつぶやき 大学院生に望むこと 昨日に引き続き,ポスドクに関する本を紹介する。菊地 俊郎 (2010). 院生・ポスドクのための研究人生サバイバルガイド講談社ブルーバックこの本は,ポスドク問題を社会としてどう解決するかではなく,個人の問題としてどう対処するかに焦点を当てて... 2011.02.28 心理学者のつぶやき
心理学者のつぶやき 仕事としての研究 すっかり更新から遠ざかっていた。大学院生を指導することも,進学希望者の相談にのることもあるので,大学院のあり方については常々考えている。ポスドク問題といわれるが,博士号を取得しても常勤の職につける人は一握り,たとえ就職できたとしてもバラ色の... 2011.02.27 心理学者のつぶやき
心理学者のつぶやき モチベーション3.0 何よりも命名が上手なことに感心した。よい名前をつけて,アナロジーがびしっと決まると,古いアイデアも新鮮に聞こえる。ダニエル・ピンク (2010).モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか講談社原題は「Drive!」。同じ... 2010.10.19 心理学者のつぶやき
心理学者のつぶやき プレゼンテーションとスライド 学会でも大学でも,プレゼンテーションのためのソフトウェア(パワーポイントやキーノート)を使った発表を聞くことが多い。感動するくらいに美しく,そして楽しいプレゼンに出会うこともある。2007年のHCI国際会議における金出武雄先生(カーネギーメ... 2010.10.15 心理学者のつぶやき