心理学者のつぶやき

自著を語る

人間科学部1年生には,副読本『私の一冊』が配られる。以前のブログではおすすめの本について書いた。そこには,教員が自分の本について語るコーナーもある。新しい本を紹介したので,以前の原稿とともに載せておこうと思う。入戸野 宏 見るだけで心が整う...
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査読について

前回のブログを書いたのがちょうど1年前である。何もできなかった1年だった。ーーー6月中旬から12月中旬まで半年間のサバティカル(研究休暇)だったが,予定していた海外渡航ができなかった。たまったデータを整理しながら,ひたすら論文を書いていた。...
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詐欺メール

年末だからだろうか,こんなこともあるんだなと驚いたので,共有しておく。国際心理生理学機構(IOP)の会長から,以下のようなメール(gmail)を受け取った。伏字にしてあるが,実在の人物の名前が書いてあり,正しい所属も書かれている。Hello...
心理学者のつぶやき

サーバーの移転

このWebサイトを開設して15年になる。その間にインターネットを取り巻くいろいろな環境が変わった。以前から使っていたホームページ作成ソフトのサポートが数年前に終了し,バックアップやセキュリティの面で不安が出てきた。また,サイトの安全性を高め...
心理学者のつぶやき

漱石忌

今日は,夏目漱石(1897年[慶応3年]-1916年[大正5年])が没して104年目の命日である。49歳で亡くなった。処女作「吾輩は猫である」を書いたのは1905年(明治38年)であるから,実質11年しか作家活動をしていない。高校生のころか...
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新型コロナウィルス感染症と「かわいい」

新型コロナウィルス感染症の感染拡大が少し落ち着いてきたようにみえる。人々は新しい生活様式にだんだんと慣れてきたのだろうか。大学も対面授業に戻りつつある。縁あって,今年から放送大学で教壇に立つことになった。頼まれて書いた原稿を以下に転載する。...
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これからの「かわいい」

『「かわいい」のちから』が出版されて,ちょうど1年が経った。出版されたときは,新型ウィルスがここまで猛威をふるい,人々の生活を一変させることになろうとは,夢にも思わなかった。「かわいい」には,「対象に接近したい」という気持ちが含まれる。しか...
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「かわいい」のちから

今週末に新しい本『「かわいい」のちから-実験で探るその心理-』(略称:かわちか)が出版される。昨日,見本が届いて,ようやく肩の荷が下りた。一般の人にも読んでもらいたいと思って書いた初めての本である。昨年2月に出版社の方にお会いして,今春の刊...
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ランダムサンプリング

昨年から本の執筆が立て込んでいたが,脱稿してようやく一息つけた。今年度中に書き残しておきたいことがあった。1ヶ月前,教え子だったKくんが急逝した。31歳の若さだった。彼の専門は社会心理学で,その分野の大御所の先生と私が,学部生のころから共同...
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イタリアの宿題

第19回国際心理生理学会議(IOP2018)に参加するため,9月3日から12日まで,イタリアを訪問した。6年前のIOP2012のピサ以来,イタリアは今回で2度目である。2012年のピサ会議でも感じたが,運営は実に大雑把で,時間の管理やテクニ...