国際学会の準備で発表原稿を作っている。
仕事柄,英語を読み書きすることは多いが,ほとんど目と手で処理しているので,発話の訓練ができていない。
日本語のクセで平板に読んだり,アクセントの位置を間違って覚えていたりする。
cognitive(コグニティブ)
processing(プロセシング)
event(イベント)
いちいち辞書で確認するのもよいが,英文読み上げソフトを使うという手がある。
何年か前にも読み上げソフトを購入したが,人工音声が不快で,すぐに使うのを止めた。思い立ってネットで調べて試してみたら,驚くほど進化していた。
一例として,
などがある。
どれも音源は一緒のようだが(別の会社が作っている),ソフトウェアの使い勝手などが違う。
個人的には,NaturalReaderが気に入った。ホームページの「Try it!」に好きな文を入れると読み上げてくれる。
NaturalReaderの無料版もあるが,こちらはぎこちない Microsoft voices しか聞けない。サイト上にあるデモの発声の方が感心する。
音声も選べる(3つの会社が提供している)。発音も微妙に違う。たとえば,”A man was driving.” と入れると,PaulとKateは「エイ-マン」と読むのに,Ryan と Heatherは「ア-マン」と読む。前者は NEOSPEECH社の製品で,後者は acapela社の製品である。もう一組, AT&T社の製品 MikeとCrystalがある。
私の好みは,Ryan-Heatherだ。他社の音声に比べて音質がよいようだ(22 kHzサンプリング,他は16 kHzサンプリング)。
読み上げられる英文はどのくらいの質なのか。少なくとも私にはほぼ自然に聞こえる。NEOSPEECH社のサイトでは日本語による読み上げのデモも聞くことができる。少しぎこちない箇所もあるが,外国人でこれだけ話せたら申し分ないというレベルだ。
こういうツールを利用して,目と手が中心の英語に,聴覚情報をリンクさせていけたらうれしい。