「自分」株式会社

昨日に引き続き,プレスフィールドの「やりとげる力」からプロということについて。

プロは仕事を愛しているから,すべての時間を仕事に捧げる。しかし,愛しすぎて身動きが取れなくならないように,報酬のために働くという冷徹な面も持つように心がける。・・・確かにそれでこそプロだ。

自分を「会社化」して考えることによってプロ意識が高まるという。自分自身を雇い入れ,解雇するという一人二役をする。それによって自分自身との距離感が保たれ,クリエイティブな側面と現実的な側面を両立させられるのだそうだ。

この発想は面白い。ドラッカーも,「若者が答えるべき問題は,正確には何をしたらよいかではなく,自分を使って何をしたいかである」(「仕事の哲学:ドラッカー名言集」2003年,ダイヤモンド社」)と述べている。山崎元「転職哲学」(かんき出版,2004年)は,この箇所を引用し,自分が自分の経営者となり,自分を使ってどのようなビジネスができるかを考えることで,会社と自分との距離感が分かると述べた。

「自分を使って何をするか」と考えることで,「自分に何ができるか/何がしたいか」と考えるより,的確な行動方針を見つけられるかもしれない。

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