ラジオ体操

夏休みなので,子どもと一緒に毎日ラジオ体操に通っている。

子どものころは,カードに出席スタンプをもらうために行っていたようなものだが,大人になって自発的に参加してみると,よく考えられた体操だなと感心する。

ラジオ体操はいつどこで習ったのだろう。身体の動かし方は何となく分かるが,何のための動作か正確に分からない部分もある。

ネット上でラジオ体操の動画を検索するといろいろ見つかる。「なるほど,こういう意味のある体操だったのか」と30年たって初めて学んだ。

著作権の問題はいろいろあるようだ。しかし,疑問に思ったら,すぐに答えが得られる便利な時代だ。

自分の知識は本当に正しいかと心配しだすと,限りなく疑問が増えてくる。そのたびに手間を惜しまずに調べれば,少しずつ賢くなれる。昔のように,図書館に足を運ぶ必要もない。

「手間を惜しまないこと」そして「自分がこれまでとんでもない間違いをしてきたことに今更ながら気づいて恥ずかしい思いをするかもしれないという恐れに打ち克つこと」。ネット時代の生涯学習は,怠惰と恐怖を克服することが鍵となるだろう。

知識が間違っていても,自分がそれに気づかなければ,いい気持ちでいられる。年齢や役職が上がるにつれて,間違いを指摘してくれる人がだんだん減ってくる。また,注意されてもプライドがひどく傷つくようになる。

自分の間違いを認めて直せる柔軟性があるかぎり,人は「若く」いられるのかもしれない。

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