英語と人間関係

関空を出発するときは台風21号が来る直前で,難を逃れたとほっとした。しかし,帰りは,関空まで戻れずに苦労した。利用した航空会社は,帰国の1日前までキャンセルを発表しなかった。その上,振替便が2日先まで満席だったので,帰国日になって急きょ日本に戻る便を探すことになった。たぶん数年前までは無理だったろうが,いまはWiFiとクレジットカードさえあれば,ネット予約サイトとSkype電話を活用してチケットの手配ができてしまう。英語が読めれば,特に困ることはない。

一方,会議のときは,相変わらず英語を話すのに苦労する。相手が言っていることは理解できる。しっかりと話を聞くので,その分好かれるし,信頼されるのかもしれない。自分のことを話すより,人の話を聞くほうが人間関係が良くなるというアドバイスがあるが,英語を話す場面では期せずしてそれができているのだろう。

この学会には2002年から参加しているので,知り合いも多い。特に今回はヨーロッパでの開催だったから,古い友人にたくさん出会えた。みんな歳をとっていた。学会での人間関係や,大学での人間関係の裏側について,いろいろ話してくれた。

どの組織にも問題はある。どこにいても,人は理解してもらえなかったり,さびしい思いをすることがある。それでも数年に1度会って,握手しハグすると,空白の時間が一気に消えるのを感じる。至福の時と言ってもいい。お互いそんなに親しいわけではない。でも,同じ分野で同じような問題に向き合っているから,離れていてもどこか共通点がある。次にいつ会えるかは分からない。それでも,また会う日のために,私たちはそれぞれの場所で,日々の地道な研究活動を続けるのだろう。

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